タイトル 「大分高専9期M2のたまりば」

2005年12月04日(日)大分高専初出場「ロボコン2005」本大会
応援席からのレポート(第1回戦の動画付)

「国技館?ロボットが土俵で相撲をとるのか?」

 という、すっとぼけた寄せ書きをされた他校の選手のTシャツが、会場正面のスクリーンに映し出され、緊張の中にも、会場から笑いがこぼれる。

 冷たい小雨が降る2005年12月4日の東京、両国国技館。
天井の歴代横綱達の大パネルが見守る中、全国63高専、2チームづつで制作した計126体のロボットたちの”横綱”を決めるべく、ロボットコンテスト、通称「ロボコン」の2005年本大会が行なわれた。

 
  では、9M2神田による大分高専応援席からのレポートです。

応援席

 NHKより振り分けられた大分高専の応援席は、競技場のほぼ真正面に位置する桟敷席。そこに緑色の応援ハッピを羽織り、大分高専の先生方、同窓生などで陣取る。お隣の青いハッピは有明高専応援席。


 番組収録前、NHKにより、”よい拍手”の練習と、「3、2、1、スタートー!」という競技開始コールの練習指導あり。応援席全員、熱心に練習する。
ちなみに、”よい拍手”とは短く細かく叩くものらしい。

 大分高専の応援ハッピ。高崎山の猿(←きめつけ)が描かれている。
同窓生より「あの法被はほしいなあ。なかなかいいじゃない。」という声あり。

オープニングセレモニー

 ホンダのロボット「アシモ」を先頭に、スコットランド風ユニフォームの女性ブラスバンドが入場。アシモによる聖火台点火など華やかなオープニングセレモニー。


選手宣誓の後、各校、前に出て意気込みを披露。写真は大分高専メンバー。
がんばれ。そして、いよいよ競技開始。

大分高専の1回戦(動画あり!)

 大分高専の1回戦。相手は茨城高専(らんどると環G)。
大分高専は白ゾーン。「高床式ぱっちん号」で競技に臨む。
操縦者が操作するロボットは、まず小さくなってハシゴをくぐり、足を伸ばして平均台を渡る。きわめて順調。

 「ボタンひとつで操作できるのが持ち味。気付いてもらえないのが残念。」
という大分高専メンバーのコメントが実況中継で紹介される中、「高床式ぱっちん号」は足の動きを工夫してハードルを越え、自動ロボットにバトンを渡す。
相手がハードルに手間取る間に、残り1分以上を残して大分高専の自動ロボットは壁を登りはじめる。めざすは壁の上部にある穴、そこにバトンを差し込みゴールすること。

応援席→「速い、速い!」「いった、いったー!」 勝利の予感!

本大会初のゴールなるかー?!」という実況アナウンサーの興奮した声の中、自動ロボットはバトンをゴールの穴に差し込む動作に移る。 しかし..!

応援席→」「」「」「」「
応援席→「位置がズレた?」 「あーっ!あーっ!」という悲鳴。

 そう、自動ロボットは”差し込む”という動作をきちんと行なったものの、差し込む位置が1センチほどズレ、穴の入り口にバトンがつかえた状態でストップ。 自動ロボットゆえに操縦者は手を出せず、調整も不可。

 どうなる?! 応援席騒然。

 しかし、相手はまだハードルで手間取っている。ネーミングが躯体にぴったりで、動きもユニークなので関東予選の時から注目度が高かった「らんどると環G」。

 競技時間は3分。双方ゴールせずタイムアップした場合は、終了時点でゴールに近かった方の勝利となる。

 スクリーンの表示が残り時間を刻んでいく。

そして、秒読み開始。3,2,1,0!
その瞬間、主審の白旗を持った手がさっと上がる!
同時に 応援席では大きな歓声が上がる!勝利を祝う横断幕が上がる!
(その、間髪いれずに上げられた横断幕のおかげで、選手達の喜びの瞬間を見損ねたのが残念だったり。(笑))

大分高専、記念すべき本大会での一勝をゲットした瞬間であった。

第1回戦の動画はこちら(30MB)

この日のゲストは城戸真亜子、山田五郎。
専門家の評論などに加え、それぞれ、なるほどと思えるコメントを寄せていた。

ちなみに沖校長先生は城戸真亜子のファンのようです。

大分高専の2回戦

 第2回戦、相手は詫間電波高専の「CARAVAN」。
開始1分30秒、大分高専の「高床式ぱっちん号」は、ハードルを超えるところでトラブル発生。スタート地点に戻ってリトライ。相手の「CARAVAN」は、自動ロボットがバトンをゴールの穴に差し込むも、深さ不足でゴールと認定されないまま停止している。

 時間内にゴールにバトンを差し込めば勝てる!
逆転への願いをかけ、大分高専は再び「高床式ぱっちん号」を進める。
最初の障害物のハシゴをくぐり、次の平均台を渡り、そしてハードルへ。

 応援席からも励ましの声が飛ぶ!

 しかし秒読み開始。あと5秒、4秒、3秒、2秒、1秒、0!
 
惜しくも、惜しくも時間切れ。
一回戦と違い、主審が上げたのは相手チームの旗であった。

戦い終わって

 「残念でしたね。」というようなNHKアナウンサーのインタビューに
「相手が速いので、そのあせりと、機械がひっかかって..」と悔しさをこらえつつ、「応援していただいてありがとうございました!!」 と挨拶する大分高専のメンバーに、応援席、会場からもあたたかい拍手が送られる。

 今回、出場した大分高専のメンバーに、会って話を聞くことはとはできなかったけれど、ロボコン前夜祭をかねて、前日行なわれた関東同窓会には、引率の先生のみの出席となるなど、このロボコンのために、みんな最後まで一生懸命調整をし、全力で臨んでいたことがうかがわれた。
大分高専は、りっぱな堂々とした戦いぶりだった。

特別賞の受賞

 「今回の競技のキーワードは”変形”。それぞれの障害物をクリアするためには、4つの形状が必要。少ない変形で次の形状に向うこと。また、走りながら形状を変えつつ、次へ移動してスピードアップをはかることが重要。」
という審査員のコメントの通り、障害をクリアするという基本的な動作に、プラスの機能が求められる、難しいものだったと思う。

 そんな中で大分高専は特別賞を受賞。 特別賞は、ほとんどが3回戦以上まで進んだチームから選ばれる中、上位チームを押しのけて、大分高専が選ばれたのは、安定した躯体、他校では見られなかった、ボタンひとつで操作できる機能、自動修正機能をいれたことなどが評価されたのではないかと思う。

本大会全出場チーム。大分高専は右から2番目の列。緑色のTシャツ。

 ちなみに決勝戦は東京高専と津山高専。
東京高専は、準決勝では1分19秒でゴールを決めるなど、驚異的なスピードで、審査員でさえ一目おく実力派ロボット。 決勝スタート。津山高専は、横倒しになっても、そのたびにロボットが自力で起き上がって進み、自動ロボットにバトンを渡すところで東京高専に追いつく。東京高専の自動ロボットは、トラブルが発生したらしく、どうしても動かない。そして、ついに津山高専の自動ロボットが先に壁を登り始め、ゴール間近でタイムアップ!予想外の展開に会場からどよめきが起きる。

「津山高専のロボットは、シンプルな形で、あきらめずに起き上がる。不屈の精神が伝わった。」と、文部科学省の小坂大臣が表彰式でコメント。

すばらしい、心に残る「ロボコン2005」でした。 (9M2神田)

 (結果) 優勝は津山高専、準優勝は東京高専、アイデア賞は小山高専、技術賞は鹿児島高専、デザイン賞は富山商船高専、アイデア倒れ賞は福島高専、特別賞は広島商船高専・福井高専・八戸高専・都城高専・大分高専、ロボコン大賞は東京高専でした。



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